2009年2月9日月曜日

ランチ高度

 321をやるからには勝ちたいものです。クラブ内でも、競技会でも同じ。俺は勝ち負けには興味がないからといいつつ、やはり勝てると気分がいいものです。
 それに、勝つというのは自分がどれだけ上達したか、また良い機体を持っているのか、という指標になります。ずっとへこんでいた人が、最新鋭機を入手したとたん負けなくなった、ということがあります。
 負けないというのはどういう事なのか。ハンドランチ競技には先ず以下の要素があると考えます。

  1. より高く打ち上げること。
  2. なるべく素早くサーマルを発見し、乗ること。
  3. より丁寧な操舵をし、効率よく上昇すること。
 上記は一人で飛ばす場合でも集団で競う場合にも大事な事項です。
 
 より高く、は、より広く・より長い時間、上昇風を探索できることを意味します。滑空比が同じだとすると、50mの打ち上げ高度の競技者と、60mの打ち上げ高度の競技者がサーチできる面積は、非常に単純な例として円形に回りながらサーチすることを考えると、高度分だけ円周長が長くなりますので、サーチできる円の面積は円周長の約2乗に比例し、前記の例では、60mの打ち上げ高度を持つ競技者のサーマルヒット率は50mの競技者の約1.44倍になります。

 円形の真ん中にサーマルがあれば検知できませんし、軌跡長もものを言いますので2乗というのは正確ではないにしろ、実際競技した感覚では2乗に比例すると言い切って構わないと思います。

 実際の滑空場では、低空にある熱上昇風ほど気まぐれで不安定であり、捕まえにくく、捕まえたとしても上昇率があまり良くはない、高度が上がれば安定したそれを捕まえやすいという要素もあります。