2009年2月10日火曜日

上昇風中の操舵

多くの競技者は、他の競技者をだしぬいて熱上昇風を捕まえたことに浮かれ、荒い舵を打ちがちです。競技で一番良い成績を収めたいのであれば、荒い舵は慎むべきです。操舵はロスであることを肝に銘じます。熱上昇風に入ってコアを捕まえたならば、対気速度の維持に注意を払います。これは、最小沈下の迎え角を維持することと等価です。SuperGee2の設計の場合、最小沈下速度は約17キロ毎時、その時の迎え角は約5.5度です。迎え角の微妙な変化を遠方から確認することは不可能ですので、速度で代用します。無論、バンク角が大きくなるとそれは更に早い方向に行きますので、大凡時速20キロを維持するように旋回を続けるのが良いところでしょうか。時速20キロとは、運動不足の中年の競技者が全力疾走するのとほぼ同じ速度、シティサイクルの叔母様が国道を走り抜ける速度とほぼ同じです。案外速いのです。ゆっくり飛ばせば最小沈下速度を外れ、さらに失速の危険性も増しますので良いことはありません。速めの速度で回すことで、よりよい順位を手に入れることができるでしょう。